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バルセロナ、テロでの自動車突入。

ロイター通信の報道によると、バルセロナの中心街でワゴン車が突っ込むテロが発生し武装した男2名がレストランに立てこもったとのことである。現場はランブラス通り。世界中の観光客でにぎわう街である。かって甥っ子と訪れた平和なこの街でこうした事件が起きたことに悲しんでいる。思い出も汚染されるようだ。

 

散発的な犯罪かテロか区別がつきにくいこうした事件。予防をするのは、なかなか難しい。お盆休みに「ブラッディマンディ」というコミックスを読んでいたが、テロの予防のために奔走する公安調査庁職員が描かれたが「超法規的集団」とのことであった。

 

そういうところをみると、18日、中日新聞に載った共謀罪の批判記事がむなしく読めるのは私だけだろうか。たしかに言葉尻を捕まえて犯罪をでっちあげる風潮はよくないこと、そのとおりである。もっとも、「ブラッディマンディ」にしても「進撃の巨人」にしても、その公務員が国家に対し「心臓をささげよ」といったスローガンには多少の違和感を禁じ得なかった。

その根底が、イスラミックステートと類似しているのではないか、というと多くの人は怒るだろうか。だがそれぞれにとって「正義」の争いであり、そしてイスラミックステートというのは、現在の状況は原因はアメリカにあり、現在の脅威は結果にすぎない。

 

リベラルな雰囲気を持ち、海岸線を持つバルセロナ。あらゆる意味でこれからのルネッサンスを迎える、そういう国の首都ではなく、なぜバルセロナなのか。バルセロナは政治の中心地ではないし、芸術家などがこよなく愛する街である。政治的目的のないテロリズムなどただの殺戮にすぎない。